インターンシップの専門家に聞く

中村 憲和氏

一般社団法人わくわくスイッチ代表
中村 憲和

職業体験ではなく、自分の道を見つけるチャンス

学生時代に、キャリア教育やインターンシップを通して社会に触れる機会を作っておくと、就職後に大きなギャップに悩むリスクを減らすことができます。インターンシップは、単なる職業観醸成の機会ではありません。将来に対してぼんやりとしたイメージしか持てていない人が、自分自身を改めて知るチャンスなんです。得意、不得意、興味関心、志望業界など、どこに進みたいかが社会に触れることで明確になっていきます。将来の目的がはっきりすると、大学で学ぶ専門知識を活かす道も見えてきますよね。そのためにインターンシップを使ってほしいです。インターシップは低年次からやる方がいい。3年生になって就職活動を本格的に始める前に、インターンシップで可能性を広げておくことをオススメします。

方法は多種多様。積極的に探す姿勢が大事

インターシップは、「見学型(見る、知る)」「体験型(経験する)」「課題解決型(貢献して成果を出す)」に分けられます。
見学型、体験型は、用意されたプログラムの中で企業を知ることができ、参加もしやすいインターンシップです。日本ではこうした形式が広まっています。他方で、課題解決潟インターンシップは、より実践的で主体性も求められます。「自分を成長させたい」「自分の力を試したい」という人にはピッタリです。
まずは、面白そうな方法から始めてみるのもいいかもしれません。とはいえ、たくさんのインターンシップからどう選べばいいか迷ってしまいますよね。今は、大学のキャリアセンターや講義、就職サイトなどで探すことができます。おしごと広場みえにも相談してみてください。自分の目的に合わせて、いろいろなツールを使ってみてください。

インターンシップを正しく理解してほしい

日本と外国とでは、インターンシップのやり方は異なります。海外とりわけ先進国では、採用において新卒枠はほとんどありません。中途採用の人も同列に、実力でチャンスが与えられる。つまり学生にとっては、インターンシップで経験を積んでおかないと、就職するのが難しいんです。だから、大学生の間はほぼ長期間の実践的なインターンシップをしています。それに比べると、日本はまだまだインターンシップへの理解が深まっていません。みなさんもぜひ、インターンシップを有効活用できるように、どんな機会があるのか知ることから始めてみてほしいと思います。

インターン生の声

三重大学 高橋さん

私は二回目のインターンシップの最中です。一回目は、建築業界で体験型インターンシップに参加しました。キャリア教育にも興味があり、二回目は課題解決型へ。自分の興味のある分野で情報収集していたら、この課題解決型インターンシップを知りました。プロジェクトでは、お客様としてではなく、ひとりひとりが責任ある業務や課題を与えられます。やれることが多い分、正直、プレッシャーも大きい…。決して楽だとは言いません。けれど、インターンシップを通して、自分を見つめ直すことができました。いろいろな経験を通して、最高の自己分析ができたと思います。
これからインターンシップを考えるみなさんには、まず一歩踏み出してみることを大切にしてもらいたいです。「やってみたい」と思ったら、説明会に行ってみる。そこから何が始まるかは、行ってみないと分からない。きっかけを掴むのが第一です。

三重大学 石橋さん

2年生の5月に初めてインターンシップを探して、大学の説明会に参加しました。特定の業界に興味があったわけではないんです。何か新しい経験がしてみたいという気持ちでした。課題解決型インターンシップに出会ったのは、その時でした。お話を聞いて、「ここならいろいろな新しい世界に触れられるかもしれない」と思ったんです。いざインターンシップが始まると、これまでにしたことのない経験に四苦八苦しました。ビジネスマナーも知らない自分に気付いたり、任せてもらった仕事への責任を感じたり。けれど、がんばった分だけ、スキルも上がっていきます。例えば、SNSの記事作成を通して、文章力が上がりました。
自分が何をしたいかまだ分からない人は、一度インターンシップを経験してみてほしいです。インターンシップでは、大学にはない人との出会いがあります。出会いによって変わる自分を知ったら、また次の出会いを求めて動けるようになるでしょう。

三重大学 石橋さん

三重U・Iインターンシップ推進協議会について