みえの企業まるわかりNAVI

業種製造業(食料品・医薬品以外)
中南勢エリア津市

松澤精工株式会社

当社は工具研削盤を設計から製造・搬入まで一貫して行っている会社です。工具研削盤というのは、金属製品を削る工具を研ぎ直す機械のことです。大手メーカーのマシニングセンタの精度は100分の3ミリと言われる中、当社では10年以上経験を積んだ職人が手作業で1000分の1ミリという精度で仕上げることができます。1929年の創業以来つないできた職人技術を後世に伝えながら、オリジナルの研削盤をさまざまな場面に提供しており、現在は車、航空、医療、食品など、幅広い分野で当社の製品が使われています。

2018年12月12日現在



組立
森本 義行(2013年度入社)

Q. 就職を決めた理由

元々ものづくりに興味があり製造関係の仕事を探していたところ、弊社が機械の組立の募集をしていたため見学に訪れました。その時に社風などが気に入ったこともありますが、最終的に決め手となったのは機械の組立をしていた先輩社員の皆がすごく高度な技術を持っており、自分もこの中で頑張りたいと思ったことです。

Q. 仕事のやりがい

最終的には人の手で仕上げることが多いのが弊社の製品です。入社してすぐの頃は手仕上げによる精度出しが諸先輩方のように上手くいかず、悩みました。しかし経験を積むことにより高い精度を出すことができ、今では自分が作った製品が海外でも使用されていることにやりがいを感じています。

Q. これからの目標

諸先輩方のようにもっといろいろな知識を学びたいです。また、部品を1つ組み立てることにも「なぜその部品が必要なのか」「どうすれば精度良く組み立てられるのか」をじっくり考え、感覚的な技術も新入社員に上手く伝えられるようになりたいです。


代表取締役社長
松澤 健二

Q. 自社の強みは何ですか(経営理念や社風)

現在、工作機械の部品は海外や下請けなどに外注しているメーカーがほとんどです。しかし弊社は設計から製作・塗装・組立までを一貫して社内で行っており、お客さまの要望をダイレクトに反映しています。また剛性や精度の高さを高く評価いただき「松澤精工でないとダメだ」というお声も多く、励みにしております。

Q. 求める人物像は

この業種は一人前になるのに10年かかると言われる厳しい業界ですが、失敗を恐れずに前向きにチャレンジし、「なぜ」という気持ちを常に持ち続けてくれる方を求めています。そしてその10年の経験を積むことで、国内だけでなく海外からも求められる人材になると確信しています。

Q. これからの事業目標は

製造業が海外での生産に移行し、確かに国内製造業全体が小さくなっています。しかし、今だからこそ手作業で製造する日本製にこだわった機械が必要だと考えています。弊社はこの先も、日本製にこだわった研削盤の製造を手がけていきます。

インターンシップ情報


対象:不問(経験者)

期間:1カ月程度

内容:機械の生産体験

会社基本情報

本社所在地:〒514-0819 三重県津市高茶屋6丁目8番19号
事業内容:各種工具研削盤 設計・製作・販売
設立:1969年
資本金:1,500万円
従業員数:14名 (男性11名、女性3名、うち正規社員10名)
売上高:非公開
平均年齢:48.3歳
平均勤続年数:8.1年
休日/休暇制度:年間休日数:105日
月間時間外労働時間(平均):1.6時間
有給休暇年間取得日数(平均):13.6日
アクセス:近鉄名古屋線近鉄久居駅より、車で約10分
採用窓口 TEL:059-234-2434
採用実績:名古屋電子計算機専門学校、三重県立津高等技術学校、兵庫県立甲山高校、久居農林高校、相可高校 他
URL:http://www.matsuzawaseiko.com
受賞歴等:
厚生労働省 ユースエール認定(2018年度、2019年度)

高度な技術を次世代に!

この「きさげ」という技術は研削盤の振動を軽減するため密着面の仕上げに細かな傷を付けていく作業です。全国でこの技術を習得している52人の職人のうち、3人が当社の職人です。また、当社は厚生労働省が認める若者雇用促進法に基づく認定を受けた優良企業「ユースエール認定企業」として、2017年度より3年連続取得し、若者の採用・育成を積極的にすすめています。

海外でも利用され、「これしか使えない」との声も多数いただいております

当社が生産を行っている工具研削盤は累計4万台を超え、日本国内だけでなく海外企業にも使用されています。最近では日本が援助している海外の技術学校にも多く搬入させていただいております。また、こちらの研削盤をタイの工場に設置させていただいたところ、「新品の刃物より切れ味が良い」と評判になり昼夜を問わず使用されているほど、評価されています。
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