業種農林水産業
北勢エリア四日市市
株式会社三重加藤牧場
当社は全国的に珍しい和牛の繁殖から肥育までの一貫経営をしている牧場です。子牛を出荷する繁殖経営と購入した子牛を育て肉として出荷する肥育経営は、それぞれ別の牧場ですることが多い中で貴重な存在です。四日市の牧場で生まれ育った子牛のうち雌牛は明和町にある牧場に送られ「松阪牛」として育てられます。また雄の去勢牛は滋賀県の蒲生牧場で「近江牛」として育てられます。どちらも日本を代表するブランド牛になります。
当社は地元農家と契約し、粗飼料となる稲わらや麦わらと牛の堆肥を交換する地域循環型農業を営んでいます。これまであまり利用されてこなかった豆腐の「おから」を発酵させてタンパク質が豊富な「濃厚飼料」として使い、環境に配慮した取り組みを行っています。さらに社長のアイデアで機械化による作業時間の短縮や設備の効率化を進め、牛と向き合う時間をより確保できるようになりました。
朝のミーティングに始まり、10時と15時には社長を囲んでお茶を飲みながら打ち合わせ兼休憩ができる話しやすくてアットホームな社風です。動物が好きでやる気と根性がある人をお待ちしています。
2021年11月9日現在
肥育部門
呉服 直将(2011年度入社)
Q. 就職を決めた理由
最初は野菜に興味があって農業高校に進学しましたが、野菜以外にも畜産、果物、加工と学ぶうちに担当の先生から「畜産をやってみないか」と熱心に勧められ、もともと動物が好きだったので畜産の道に進みました。会社見学の時、初めて見る牧場の雰囲気に感動し、「面白そう」と感じたので就職を決めました。
Q. 仕事のやりがい
現在は出荷する段階まで肉牛を大きく育てる「肥育」を担当しています。餌の食べ方や呼吸の具合など、牛の体調を管理して餌を食べさせることは大変ですが、無事に大きく育った牛を出荷できるのがやりがいになっています。また、お客様から「美味しい牛肉」と言ってもらえるのも励みになっています。
Q. これからの目標
肥育担当としては、よりたくさん餌を食べさせて牛を大きくすることと最高級と言われるA5の12番ランクに入る肉の比率を今よりも上げることです。機械が使いこなせるようになって仕事に余裕ができたので、繁殖や子牛、育成などの部門にも挑戦したいですね。
保育部門 監査役
加藤 美子
Q. 自社の強みは何ですか(経営理念や社風)
子牛から肥育まで一貫して同じ場所で育てることに加え、地元農家の方々と協力して自給率の高い農業を実現していることです。農家から稲わらと麦わらを牛の粗飼料として受け取り、弊社の堆肥と交換しています。そのことで農家は化学肥料の使用を抑えることができ、弊社は大量に必要な稲わらや麦わらを確保できます。
Q. 求める人物像は
責任感を持って自分の仕事をする人、やる気と根性のある人、牛を好きになってくれる人を求めています。また、資格を取得するなど、弊社と一緒に成長していける人です。就職するにあたって特別な資格は必要ありませんが、畜産に関する専門知識のある人は大歓迎です。
Q. これからの事業目標は
弊社では、反すうの回数を検知するセンサー「Farmnote Color」を導入して目視では分かりにくい牛の体調変化をチェックするほか、分娩監視装置を使うことで分娩の兆しがあれば各自のスマートフォンに通知が来るようになっています。すでに事故率が減るなど手ごたえを感じています。これからも最新の農業技術を取り入れながら生産性を上げ、スマート農業を実現したいと思っています。
インターンシップ情報
対象:不問
期間:1ヶ月程度
体験内容:会社説明、店舗業務の体験
会社基本情報
本社所在地: | 〒512-1201 三重県四日市市上海老町1972 |
事業内容: | 和牛の繁殖・肥育一貫経営・小売業 |
設立: | 2015年 |
資本金: | 400万円 |
従業員数: | 11名 (男性9名、女性2名、うち正規社員11名)(2021年11月1日現在) |
売上高: | 4億2,600万円(2020年度) |
平均年齢: | 29歳 |
平均勤続年数: | 5年 |
休日/休暇制度: | 年間休日数:71日
月間時間外労働時間(平均):10時間
有給休暇年間取得日数(平均):10日 |
アクセス: | 近鉄名古屋線四日市駅から三重交通 あがたハイツ3ヶ日 下車、徒歩5分 |
採用窓口 TEL: | 059-326-3030 |
採用実績: | 静岡県立農林大学校、飯野高校、伊賀白鳳高校、久居農林高校、大阪府立園芸高校、大阪府立農芸高校 他 |
URL: | http://www.mie-katoubokujyou.com |
受賞歴等:
第60回 中日農業賞 農林水産大臣賞(2001年度)
第42回 日本農業賞 個別経営の部 大賞(2013年度)
一貫肥育で大切に育てています
当社は種付けから育成、出荷までの全てを社内で行っています。ここにいる子牛たちは生まれた時からずっと同じ牧場、同じ仲間と過ごして育ちます。各地から子牛を購入して肥育する一般的な牧場とは違い、牛にかかるストレスが少なく、おいしい肉になります。また飼料は地元の農家から堆肥と交換した稲わら、麦わらを使用しており、輸入飼料に頼らず地域と共に発展する経営を実践しています。
社員が喜ぶ福利厚生があります
農業には体力が必要です。当社は数年前より四日市駅前のジムと契約し、社員がトレーニングに通えるようにしています。一斉に休めないので交代制ですが、冬場の辛い腰痛が減るなど効果も出ています。また昼食のお弁当は会社負担で近所のお店から取り寄せたり、取得した資格に応じて毎月の給料にプラスして支給したりと、働く人に嬉しい細やかな福利厚生制度を設けています。