みえの企業まるわかりNAVI

業種農林水産業
北勢エリア四日市市

有限会社三重カドワキ牧場

当社は北海道にあるグループ牧場とともに「安心安全」にこだわり抜いた黒毛和牛の育成と販売をしている牧場です。「人牛一体」をモットーに繁殖、哺育、育成、肥育のすべてをグループ内で一貫して行い「カドワキ牛」のブランドで生産・販売をしています。当社の強みは兄弟4人が経営をしていることで、長男と四男が三重県、次男と三男が北海道をそれぞれ担当しています。現在は北海道で約1300頭、三重県四日市で約450頭を飼育しています。2018年からはレストラン「肉処 和匠(にくどころ わしょう)」をオープンし、ランチの提供や精肉販売を始めました。地元の協力あっての畜産業であるとの思いがあり、三重牧場も北海道牧場も地元自治会のイベントには牛肉を提供しています。三重牧場では北海道から毎月運搬される子牛の肥育を主に行ってきましたが、2020年の新牛舎の完成で繁殖と哺育を手掛けることになりました。子牛のいるエリアへの次亜塩素酸消毒の導入や夜間の防犯と見守りのために警備会社との契約など、社員の負担を軽減すると同時に牛にとってもより良い環境作りに取り組んでいます。

2022年2月7日現在



繁殖・哺育部門
籔本 寧々(2020年度入社)

Q. 就職を決めた理由

肥育牧場で働いた経験があり、次のステップとして繁殖も勉強したいと思っていました。弊社は子牛が生まれるとすぐに人間が管理をして成長させます。約10カ月で体重が10倍にまでなります。その過程に携われることが魅力的だと感じました。私は牛が好きなので牛舎で子牛たちを見て「ここで働きたい!」と決心しました。

Q. 仕事のやりがい

出産の時は、餌の食べ方や行動に注意して陣痛の兆候を見つけます。出産予定日が前後したり、夜中に出産したりと大変なことが多いですが、子牛たちの可愛らしさに元気をもらっています。成長して大きくなると愛情を注いで育てて良かったなと思います。どの牛も同じように愛着がありますね。

Q. これからの目標

将来は牛農家として独立するのが夢です。そのためには技術と経験と資金が必要と考えています。まず今やっている繁殖の経験を積み、次に経産肥育(出産できる年齢を過ぎた母牛の肥育)、そして肥育(肉にするまで牛を育てる)の順に習得したいと考えています。また毎日餌をやって世話をしていても体調の変化に気付けないことがあるので、少しでもその変化に気付ける観察力を付けたいです。


取締役
門脇 史弥

Q. 自社の強みは何ですか(経営理念や社風)

弊社は20代の社員が多く、社内のみんながとても仲が良いのが特徴です。「社長はプレイングマネージャー」との考えのもと、現場でいつでも一緒に働くことを基本としており、聞きたいことがあれば何でもすぐに社長に相談できます。これは弊社のような小さな会社ならではの強みです。また、社員がより良い環境で働けることを考慮しているので、急な分娩や牛の逃亡などのアクシデントがない限り残業が発生しない仕組みが整っています。

Q. 求める人物像は

一言で言うと「やる気と気合のある人」です。畜産は動物が好きというだけでは続けられません。働き続けるためには気持ちの強さが必要です。また同じことをただ繰り返すのではなく、1つできたら次はこれをやろうという目標を自分から考えて実行できる「積極的な人」を求めています。

Q. これからの事業目標は

新牛舎の新しい設備を活かして肥育環境の管理を徹底していきます。体調の変化を管理するセンサーを使用し、出産が近くなった牛を遠隔カメラで監視することで事故率が大幅に下がりました。加えて自動で牛舎の温度と湿度を管理するシステムを導入して社員の負担削減に努めています。これらのIT技術をさらに活用し、カドワキ牛の生産を続けていきます。

インターンシップ情報


対象:不問
期間:応相談
体験内容:会社説明、業務の体験

会社基本情報

本社所在地:〒512-1304 三重県四日市市中野町2221-8
事業内容:黒毛和牛一貫経営・直営精肉店レストラン
設立:2001年
資本金:500万円
従業員数:15名 (男性4名、女性11名、うち正規社員5名)(2021年10月30日現在)
売上高:3億3,000万円(2020年度)
平均年齢:30歳
平均勤続年数:5年
休日/休暇制度:年間休日数:70日
月間時間外労働時間(平均):5時間
アクセス:東名阪自動車道 四日市IC、新名神高速道路 菰野ICより車で15分
採用窓口 TEL:090-3404-8762
採用実績:三重県農業大学校 他
URL:http://kkbeef.kilo.jp
受賞歴等:

「肉処 和匠」で自慢のカドワキ牛を提供しています

牧場のすぐ近くに当社のレストラン「肉処 和匠」があります。メニューはステーキを始めローストビーフ、ハンバーグなど揃えており、前菜からデザートまでのコース料理でカドワキ牛を味わっていただけます。営業時間は11時から15時の4時間だけ、ランチとしては高単価ですが、テレビで取り上げられたこともあって県外からもたくさんのお客様が来店されます。お食事のほか精肉販売コーナーも設けています。現在はランチ営業だけですが、いずれはディナーの営業もできればと計画中です。

社長のアイディアが詰まった新牛舎

牛が過ごしやすい牛舎をめざしていたら、働く人の負担が少ない人に優しい牛舎になりました。負担が減れば牛に向き合う時間をじっくりと取れるので牛の体調不良を早く発見することができます。また牛舎に張り巡らせたほぼすべての電線は、塩化ビニール管で覆われ、牛舎につきもののネズミ対策も万全です。10年後、20年後の維持管理を考えた対策は見学に来られた方々から驚きの声が上がっています。
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